荒川明 流『焼締』とは? 釉薬(色)をつけないで、焼き締めた作品 焼締ほど作家にとって窯開けが楽しいものはありません 荒川明の陶房は浜松の山奥の引佐町奥山にあり、その名前のとおり山奥となります。 そこには古い時代に使かれた薪窯を荒川 明が独自に工夫をして窯を作りました。 この作品はその窯にて3昼夜薪の炎にて焼成され自然の炎色、自然釉、灰かぶりの 美しさの中に大胆な景色の出る焼き物で同じ作品は2度と出来ません。 薪窯で作品を焼く時は薪の灰、ヤニが棚、作品に付き、作品が棚から外せなく なりますので、作品の高台に3か所に違う種類の粘土(道具土)を唾(水ですと 粘土がくっつかない)でつけます。焼き上がってからバケツに水を入れ、しばらく つけてから そっと道具土をはずします。 3ケ所色が違うのは、道具土を外した跡です。 荒川明の作品は薪窯焼成の作品がとても多いです。 『薪窯焼成』のこだわり 電気窯 灯油窯 ガス窯 もありますが、 作品の焼き上がり(陶芸用語で景色)の変化が楽しめます。 釉薬(色つけ)で電気でないとだめとかがありますが、 全体的に釉薬物(色付け)の作品も薪の煙、ヤニが作品に付き 面白い作品が焼き上がります。 【薪窯は素焼きをせず作品を生のまま窯につめます】 【作品を乾燥させ稲のわらを巻き付け窯詰めを行います】 【松と雑木を3昼夜焼き続ける薪窯】 焼締は釉薬(色 薬)を掛けないで、作品を作って薪窯に入れますと 赤松のヤニ,薪の灰が作品に掛り同じ作品は焼き上がりません。 【薪窯を開けます】 1週間程窯の温度が冷めるのを待って窯の焚き口を壊して作品をだします。 写真手前の黒っぽいのは薪の灰が作品に溶けた灰被り(はいかぶり) 写真中央の緑色は薪のヤニが作品につき溶けた色です。(ピードロ)と言います。 作品を窯から出した後、作品のお掃除をして作品の発表をします。 |
▲3昼夜 薪窯焼成した素朴なビールカップ
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▲正面反対も同じ様な色合い |
▲内部の焼き締め土が美味しい細かいビールの泡立ちを生みます。 | ▲高台 薪窯焼成にて釉薬の掛けていない火色が美しい |
▲表面のアップ | ▲手に持ったところ |
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