『織部焼』とは? 織部焼は400年前 桃山時代から江戸初期 美濃で焼かれた焼物です。 強く歪められた茶碗 奇抜な形の向付 織部釉と言われる銅緑釉を用いた多種多様の器は 現代からみても破格、奇抜で前衛的でさえあります。1599年 古田織部が自宅で開いた茶会において、 今まで見た事もない沓型の織部黒茶碗を使った推定されます。 又織部は複雑な平面形や、多種多様の文様が鉄絵で描かれ今までとは違う独自の意匠であります。 特に有名なのは岐阜県土岐市の北部泉町久尻の元屋敷窯跡は昭和の初期に 荒川豊蔵が遺物を 採集して以降、窯跡の存在が知られ、特に織部の優れた作品を生産した窯として注目されるように なりました。そして、荒川 豊蔵 加藤唐九郎など近代を代表する美濃の陶芸家たちにより現代に よみがえり、多くの作家がその魅力に取りつかれ、多くの作品が作られる様になりました。 ・織部は鉄絵の技術と緑釉を組み合わせての絵織部 ・土を赤土と白土に分けて繋ぎ合せた鳴海織部 ・緑一色の総織部と作風を区別します。 荒川明の織部は作陶室の薪ストーブで、杉、ヒノキ、を燃やした木灰と長石を合わせ酸化銅を入れた 独自の織部釉を使用します。現在数種の色相の織部釉があり、それを総織部系の食器は電気窯で 焼成しますが、鳴海織部は片面織部釉、もう半分は志野釉を掛けます。現在では織部を薪窯で 焼成する人は少ないと思いますが、あえて難しい薪窯焼成を行い、味わい深い鳴海織部に 挑戦しております。 |
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