文部大臣奨励賞受賞 陶芸家 荒川 明作
鳴海織部 抹茶茶碗
長年、土と釉と焼成の研究を行ってまいりましたが
桃山時代の鳴海織部に魅力を感じ
茶碗から造りはじめました。
白土に赤土で変化をつけ、そこに大胆に鬼板にて文様を描いた後、
素焼きをします。
釉薬は奥山の薪窯でできた木灰で織部と
平津長石の志野釉を半分づつ掛けますが、非常に難しい技です。
茶碗、水指、大皿、大壷、日用食器なども製作しております。
荒川明の作品は薪窯焼成の作品がとても多いです。
『薪窯焼成』のこだわり
電気窯 灯油窯 ガス窯 もありますが、
作品の焼き上がり(陶芸用語で景色)の変化が楽しめます。
釉薬(色つけ)で電気でないとだめとかがありますが、
全体的に釉薬物(色付け)の作品も薪の煙、ヤニが作品に付き面白い作品が焼き上がります。 【薪窯は素焼きをせず作品を生のまま窯につめます】
【作品を乾燥させ稲のわらを巻き付け窯詰めを行います】
【松と雑木を3昼夜焼き続ける薪窯】
焼締は釉薬(色 薬)を掛けないで、作品を作って薪窯に入れますと
赤松のヤニ,薪の灰が作品に掛り同じ作品は焼き上がりません。
【薪窯を開けます】
1週間程窯の温度が冷めるのを待って窯の焚き口を壊して作品をだします。
写真手前の黒っぽいのは薪の灰が作品に溶けた灰被り(はいかぶり)
写真中央の緑色は薪のヤニが作品につき溶けた色です。(ピードロ)と言います。
窯から出した後、作品のお掃除をして発表をします。
鳴海織部ができるまで |
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電動ロクロで挽きます |
少し乾燥しましたら、高台を削ります |
素焼きが終わりましたら、鬼板で文様を描きます。 |
織部釉薬、掛け分けます。 |
志野釉薬を掛け分けます 。 |
薪窯にて焼成 |
▲志野釉と織部釉の対比が美しい抹茶茶碗 | ▲正面反対の景色が楽しめます。 |
▲見込みがたっぷりで茶筅がたてやすい | ▲高台の火色が美しく荒川のサイン入り |
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